「万葉集」には短歌の他にどんな歌があるの?


   石走る 垂水の上の さ蕨の 萌え出づる春に なりにけるかも(巻8-1418)
 この歌は「いわばしる たるみのうえの さわらびの もえいずる はるになりにけるかも」と読みます。このように5・7・5・7・7の5句31音のものを短歌(たんか)といいます。

 「万葉集」にはこのほかに、
  長歌(ちょうか)
  旋頭歌(せどうか)
  仏足石歌(ぶっそくせきか)
 などがあります。

 またひとつの短歌を上(かみ)の3句(く)と下(しも)の2句とわけて、二人(ふたり)で読む連歌(れんが)というのも1首だけあります。


  ※「長歌」は、5・7の形を何度かくりかえして最後に7・7で終わります。
  ※「旋頭歌」は、5・7・7・5・7・7の6句38音です。
  ※「仏足石歌」は、5・7・5・7・7・7の6句38音です。

メニューへ