印刷機が発明されて、本は大量(たいりょう)に作られるようになりました。
 それまで、本は筆(ふで)で書き写されて読まれていました。このような本のことを「写本(しゃほん)」といいます。

 「万葉集」のいちばん古い写本は「桂本(かつらぼん)」といいます。鳥などの模様(もよう)のはいった6色の紙をつないで、ひとつの巻物(まきもの)にした上に墨(すみ)で歌が書かれています。
 江戸時代(えどじだい)に、加賀(かが)の前田家(まえだけ)から桂宮家(かつらのみやけ)へお嫁にいったお姫さまが持って行ったものです。現在は「国宝」となっています。