高岡万葉夏季セミナー「聖武天皇の時代1」第1日

 

今年度のセミナーは、夏の特別展示「造られた正倉院宝物」の会期中ということもあり、聖武天皇をテーマとしました。

第1講は、松尾 光先生(奈良県立万葉文化館名誉研究員・早稲田大学非常勤講師)による「天平という時代」。松尾先生は歴史館の元学芸課長。十数年ぶりに帰ってきていただきました。常連の方には、懐かしい思いをもって聞いていただいたのではないでしょうか。

IMGP8941

第2講は「聖武の伊勢行幸と関宮について」、元斎宮歴史博物館学芸課長の田阪 仁先生。地元で研究を続けてこられたからこその、関宮の有力候補地についても説かれました。IMGP8952

どちらも平成初期に開館した歴史系博物館の学芸課長として活躍されてきた先生お二人をお迎えすることができたのは、歴史館員としてたいへんありがたく、うれしく思いました。

この2日間の先生方の講演のご様子は、すべて同じ方向からお撮りすることになってしまいました。100名を超える方に参加いただき、講義室内を移動することができなかったからです。これもまた、ありがたいことです。


2012万葉を愛する会勉強会とつどい2

今年度第2回目の勉強会とつどいです。今日は32名の方にご参加いただきました。

DSC02926

前半は勉強会。8月31日からの愛する会バスツアーで神話博がおこなわれている島根県に行くので、その予習を兼ねています。坂本館長の「石見万葉を訪ねて」と題する講演。柿本人麻呂の石見相聞歌や斎藤茂吉の鴨山調査などのおはなしでした。

DSC02935

バスツアーに参加する方は、ここでポイントをおさえます。

DSC02945

休憩時間には、家持まんじゅうにコーヒー(ホットもアイスも!)、紅茶、爽健美茶のサービス。愛する会の主催ならではです。

続いて後半。蒲田副館長が愛する会の活動報告を、おこないました。

DSC02952

次回は2013年2月11日(月・祝)を予定しています。勉強会とつどいは、無料で、会員でない方もご参加いただけます。興味をもたれた方はお気軽にご参加下さい。


万葉を愛する会 第9回 雅楽の調べとミニコンサート

今年も万葉を愛する会のミニコンサートを8月5日に開催しました。今年は雅楽もあってミニコンサートというだけなのも何なんので表題のようなタイトルになっています。

夕方からのコンサートのために、越中万葉かふぇ歌音(かのん)は2時までの営業。

その後は我らがプロフェッショナル田嶋さんを中心に設営が進められました。
田嶋さん、ありがと-♪───O(≧∇≦)O────♪。

夕方6時半からの開演。第1部は富山県神社庁雅楽部の皆様。県内の神社にお勤めの神職の方々で構成された楽部です。

IMGP8741

「平調音取」(ひょうじょうのねとり)にはじまり、「越殿楽」(えてんらく)、「陪臚」(ばいろ)が奏でられました。

IMGP8737

雅楽の来歴やそれぞれの演目についてもわかりやすく解説していただきました。

最後は「君が代」と「ふるさと」、みなさんよく聞く曲も雅楽の調べで聞かせていただきました。

万葉歴史館で、雅楽が聴けるのはとても贅沢な体験でした。

IMGP8792

第2部は大村禎子(おおむら・ていこ)さんによる歌。東健司さんのピアノと宮本さんのバイオリン、野の花エコーの方々のコーラスとともに、「ドナドナ」「夏の思い出」「二上山の賦」「夕日」が披露されました。夏の夜のラウンジに素敵な歌声が響きました。

IMGP8810

野の花エコーのみなさん。

IMGP8844

最後は今日ご出演いただいた方々と愛する会理事の記念撮影。

この日のためのご準備、ご尽力、どうもありがとうございました。


記念講演会「正倉院模造宝物と吉田包春」

夏の特別展示「造られた正倉院宝物─奈良女子大学所倉院模造宝物の世界─」の記念講演会「正倉院模造宝物と吉田包春」を開催しました。
奈良女子大学古代学学術研究センター特任教授の松尾良樹先生に御講演いただきました。

IMGP8552

吉田包春製作の正倉院模造宝物が奈良女子高師におさめられたいきさつや、松尾先生と吉田家との御縁など、今回の展示を見る上でとても興味深いお話でした。

IMGP8550

やっぱり奈良にはたくさんのすばらしいものが残されているんですね。お話を聞いていて、奈良がなつかしくなりました。

IMGP8547

たくさんの方にお越しいただきました。御来聴ありがとうございました。


造られた正倉院宝物-奈良女子大学所蔵正倉院模造宝物の世界-

 平成24年度夏の特別企画展「造られた正倉院宝物-奈良女子大学所蔵正倉院模造宝物の世界-」(共催 北日本新聞社)が、7月25日(水)からはじまりました。

IMGP8438

image

大正末から昭和初期にかけて正倉院宝物の修理と模造製作にたずさわった工芸家吉田包春(よしだ・ほうしゅん)の作品を中心に、正倉院関連の品々を45点展示しています。

籠箱(こばこ)

ふたには紗(うすぎぬ)が張られています。

いったい何を入れていたのでしょう?

正倉院宝物の当初あった姿を推定して造る復元模造の作品を展示しています。

 

IMGP8474

金銀彩絵平卓(きんぎんさいえのひらじょく)

背の低いテーブルのようなものです。

樹木の生えた山に、たくさんの鳥たちがとんでいます。IMGP8481

密陀絵盆(みつだえのぼん)の山水絵図をもとに描いた屏風です。外枠には天平古材が用いられています。

IMGP8499忍冬唐草鳳凰文小唐櫃
(にんどうからくさほうおうもんのこからびつ)

海老錠もついています。

上の面では鳳凰がとびまわっています。

 

IMGP8494東大寺山堺四至図の模写本
(とうだいじさんかいしいしず)

高さ3mほど。でかいです。

関主任研究員の説明を聞く案内担当職員。
お客様をお迎えするために、猛勉強中です。
「案内は私たちにお任せ下さい!」

IMGP8506

正倉院古裂絵巻(しょうそういんこぎれえまき)

正倉院に伝えられる端布などの文様を色あざやかに写しています。長いので全部お見せできないのが残念。

 

 

IMGP8512

桑木阮咸捍撥図
(くわのきのげんかんかんばちのず)

正倉院には阮咸(げんかん)という楽器があります。「竹林の七賢」の1人で、琵琶が得意だった阮咸の名前がついた楽器です。その弦を撥でたたく部分に張られた皮に描かれた絵を復元模写した図です。今回のちらしにも用いました。

隠士が3人で、碁を囲んでいます。投壺(とうこ) や如意(にょい)といった調度も描かれています。

聖武天皇、光明皇后が手に取り、身のまわりに置いていた品々。家持たち天平びとがあこがれた世界につながる名品をお楽しみ下さい。

 

 

奈良女子大学所蔵の正倉院模造宝物22点と、当館蔵の正倉院宝物複製23点を公開しています。

暑い夏、歴史館は冷房も入っているので、涼みに来て下さい。(回廊とか、あまり冷えていないところもありますが・・・。)

こちらを見てから、秋の奈良で開催される正倉院展にいらっしゃるとより楽しめると思います。

会期は8月27日(月)まで。

7月28日(土)には、1時30分から記念講演会があります。
「正倉院模造宝物と吉田包春」
松尾良樹氏(奈良女子大学古代学学術研究センター特任教授)
奈良漆器の工芸作家吉田包春の正倉院模造宝物の製作についてお話いただきます。

記念講演会は7月26日現在、お席にまだ余裕がありますので、ぜひご来聴下さい。予約もできます。(電話:高岡市万葉歴史館0766-44-5511)

また今回、北日本新聞社との共催により会期中の毎週水曜日に、北日本新聞朝刊に坂本館長が寄稿した展示品紹介の記事が掲載されます。そちらもお見逃しなく。