タグ別アーカイブ: 歌群展示

回廊展示「田辺福麻呂の来越と布勢の水海」

秋の特別企画展「越中万葉の四季」が終了し、歴史館の回廊は通常展示にもどりました。今回の回廊展示は巻十八の冒頭にある歌群をテーマに取り上げました。

看板 天平20年春3月23日、田辺福麻呂が越中にやってきます。24日、大伴家持の住む国守の館で開かれた宴の席では、布勢の水海に遊覧する約束をして、水海の様子に思いをはせる歌が歌われます。

そして翌25日、馬に乗り、海辺を通って布勢の水海に到着した一行は、船に乗り、乎布(おふ)の浦や垂姫(たるひめ)の崎を漕ぎめぐって楽しい一日を過ごします。
26日には、久米広縄の館で帰京が近づいた田辺福麻呂との別れを惜しむのです。

越中万葉の中でも、田辺福麻呂や久米広縄、遊行女婦(うかれめ)の土師(はにし)が登場し、物語的に展開する歌群です。今回の回廊展示は、この歌群の歌をモチーフとした館蔵品と、越中万葉かるたのパネルを歌の順に展示しています。歌のキャプションは現代語訳を見やすく表示していますので、回廊を歩きながら観覧していけば、この歌群の流れを把握することができるようになっています。

田辺福麻呂や大伴家持たちが、歌をとおしてどういったことを語り合い、氷見の当時の自然をどのように描いているのか。今回の歌群展示でぜひ興味を持っていただければと思います。正月特別展がはじまる12月19日(月)まで展示しています。

大島秀信「藤波」

大島秀信「藤波」