高岡市万葉歴史館
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(とやまけん たかおかし ふしきいちのみや)
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秋の回廊展示「近藤芳竹 佐竹清 追悼特別展示」

2018年10月22日展示・イベント・講座

 今年の夏から秋にかけて、かねてより当館に尽力してくださった方が相次いで亡くなりました。一人は版画家の佐竹清氏(1928~2018)、もう一人は書家の近藤芳竹氏(1916~2018)です。
 二人ともそれぞれの分野において富山県を代表する存在でしたが、当館の開館直後から様々にご協力いただきました。そして奇しくも二人とも同じ年の平成15年(2003)に当館で個展を開催されました。不思議な因縁を感じます。
 それ以後も、二人の作品は折ごとに展示され、市民の方々に広く親しまれて参りました。書と画、表現は異なりますが、二人の作品は「越中万葉の心」に最も近づいていたように思われます。
 当館では当初の予定を変更しまして、亡くなった二人に追悼の意を表すべく、特別展示を行うことにいたしました。近藤・佐竹両氏の作品を通じて、二人をしのぶよすがになればと思います。そして、二人が追求し続けた「越中万葉の心」を感じ取って頂けるなら幸いです。

●会期 平成30年10月24日(水)~12月3日(月)

●略歴

◆近藤芳竹(こんどうほうちく)

 大正5年(1916)高岡市に生まれる。本名・良作。教員のかたわら、昭和26年(1951)に墨遊書道会結成。昭和29・30年(1954・5)毎日書道展毎日賞、昭和36年(1961)日本書道美術院展準大賞、平成元年(1989)勲五等瑞宝章。毎日書道展審査会員・かな書道作家協会理事・富山県書道連盟顧問などを歴任。
 平成30年(2018)8月22日死去。

◆佐竹清(さたけきよし)

 昭和3年(1928)旧樺太に生まれる。終戦後南砺市、ついで高岡市に移住。教員のかたわら、昭和26年(1951)棟方志功に師事。昭和28年(1953)日本板画院展展雲賞、昭和29年(1954)国画会展入選。日本版画会審査員、富山県展審査員などを歴任。また越中野外音楽劇団代表をもつとめた。 
 平成30年(2018)6月19日死去。

●出品目録

近藤芳竹 越路讃歌(書 六曲屏風)
佐竹 清 二上山と小百合(版画 額装)

佐竹 清 二上山の賦(版画 額装)
佐竹 清 布勢の水海の賦(版画 額装)
佐竹 清 立山の賦(版画 額装)

近藤芳竹 「あかねさす……」(書 額装)
近藤芳竹 「妹が見し……」(書 額装)

佐竹 清 波涛 澁谷の崎(版画 額装)
佐竹 清 残雪の立山(版画 額装)
佐竹 清 早春の二上山(版画 額装)
佐竹 清 かたかごの花(版画 額装)
佐竹 清 英遠の浦(版画 額装)
佐竹 清 石瀬野の秋(版画 額装)
佐竹 清 山橘(版画 額装)
佐竹 清 波涛 澁谷の崎(版画 額装)

近藤芳竹 「磯の上の……」(書 額装)

佐竹 清 澁谷の崎(版画 四曲屏風)
墨遊書道会 巻子本二十巻万葉集(書 巻物)
近藤芳竹 「わが園に……」(書 二曲屏風)