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大伴宿祢家持おほとものすくねやかもち、天平十八年うるひ七月を以て、越中国こしのみちのなかのくにかみに任ぜらる。即ち七月を取りて、任所に赴く。ここにをば大伴氏坂上郎女おほとものうぢさかのうへのいらつめ、家持に贈る歌二首
草枕くさまくら 旅行く君を さきくあれと 斎瓮いはひべゑつ 我がとこの辺に
大伴宿禰家持以天平十八年閏七月被任越中国守 即取七月赴任所於時姑大伴氏坂上郎女贈家持歌二首
久佐麻久良 多妣由久吉美乎 佐伎久安礼等 伊波比倍須恵都 安我登許能敝尓
くさまくら たびゆくきみを さきくあれと いはひへすゑつ あがとこのへに
大伴宿禰家持は、天平十八年閏七月に越中国守に任命された。そこで七月に赴任することになった。その時に、叔母の大伴氏の坂上郎女が、家持に贈った歌二首
(くさまくら)旅に出て行くあなたが無事なようにと、斎瓮を据えて祈りました。わたしの寝床のそばに。