万葉語文研究会の翌日はオプショナルバスツアーで万葉故地をめぐりました。案内は、歴史館が誇る歩く古代越中地図、関隆司主任研究員。今日のため、念入りに下見しての登場です。はじめは射水市方面。三島野と推定されるあたりを走ってから、竹内源三記念館・射水市埋蔵文化財センターへ行きました。墨書土器や鏝絵を見学。
続いて射水市新湊博物館に収められている「石黒信由関係資料」ゆかりの高木村の石黒信由顕彰碑のある公園へ。
その後、雨が強まり、雷も鳴る中、バスは氷見市へ向かい、田子浦藤波神社へ。社殿裏の歌碑も見学しました。
すぐ近くにある柳田布尾山古墳にも寄ってから、布勢の円山を目指しました。
布勢の円山の上で、「大伴家持卿遊覧之地碑」。
やっぱり雨がやまないので、それから氷見市立博物館を見学し、氷見のまる甚で刺身定食をいただきました。その頃から、天気が回復してきました。
昼食後は、須加野推定地を通り、福岡町経由で小矢部方面へ。
小矢部ふるさと歴史館・考古資料館。
迫力ある木造建築物の柱など、桜町遺跡出土遺物を見学。
小矢部で越中に別れを告げ、一行は高速道路で石川県に向かいます。
金沢市ではチカモリ遺跡の金沢市新保本町埋蔵文化財収蔵庫を見学。水槽の水に浸かった出土物には驚きました。富山県の人間はどうしても埋没林博物館を思い出します。
今回の石川県ツアーでは、意外と遺跡公園が多いのにも驚かされました。しっかり遺物が保存され、復元建物が維持管理されています。しかも展示館は無料。
チカモリ遺跡のあとの、高荒屋遺跡にしても立派な建物が復元されています。
最後の見学地は、御経塚遺跡・野々市市ふるさと歴史館。この復元された住居に、15人くらい入って、説明を聞きました。中はわりと広いのでしょうか。
皆さんで記念撮影。
最後は晴れて、新緑も美しく、さわやかな天候でした。良かった!
御参加くださり、誠にありがとうございました。
〈行程〉
高岡駅南口‐「越中国射水郡鹿田村」推定地‐藤巻神明宮(万葉歌碑・三嶋野神社遙拝)‐赤田遺跡‐竹内源造記念館(草仮字墨書土器)‐石黒信由顕彰碑‐北高木遺跡(出挙木簡デザイン欄干)‐田子浦藤波神社(万葉歌碑)‐ヴィラージュ泉の杜中央公園(万葉歌碑)‐柳田布尾山古墳展望館‐「古江郷」推定地‐布勢の円山(布勢神社・御影社)‐氷見市立博物館‐昼食(まる甚)‐「越中国射水郡須加村」推定地(須加山)‐須加野社地址碑‐桜町遺跡‐桜町JOMONパーク(環状木柱列・高床式建物)‐小矢部ふるさと歴史館‐道林寺遺跡(砺波郡家推定地)‐小矢部ICー北陸自動車道ー金沢西IC‐チカモリ遺跡・金沢市新保本町埋蔵文化財収蔵庫‐高荒屋遺跡‐東大寺領横江荘荘家跡‐御経塚遺跡・野々市市ふるさと歴史館‐金沢駅