今年度のセミナーは、夏の特別展示「造られた正倉院宝物」の会期中ということもあり、聖武天皇をテーマとしました。
第1講は、松尾 光先生(奈良県立万葉文化館名誉研究員・早稲田大学非常勤講師)による「天平という時代」。松尾先生は歴史館の元学芸課長。十数年ぶりに帰ってきていただきました。常連の方には、懐かしい思いをもって聞いていただいたのではないでしょうか。
第2講は「聖武の伊勢行幸と関宮について」、元斎宮歴史博物館学芸課長の田阪 仁先生。地元で研究を続けてこられたからこその、関宮の有力候補地についても説かれました。
どちらも平成初期に開館した歴史系博物館の学芸課長として活躍されてきた先生お二人をお迎えすることができたのは、歴史館員としてたいへんありがたく、うれしく思いました。
この2日間の先生方の講演のご様子は、すべて同じ方向からお撮りすることになってしまいました。100名を超える方に参加いただき、講義室内を移動することができなかったからです。これもまた、ありがたいことです。