お昼前に二上山万葉ラインを車でのぼりました。城山ではほととぎすが鳴いていました。麓にはまだなかなか下りてこないようですが、山の上ではすでに鳴いているのです。
小矢部川の蛇行が眺められる場所で聞いていると、山の南側から北側へ飛んでいくのが見えました。すかさずカメラを構えて、なんとか撮れました。飛ぶ間もしきりに鳴いていて、「鳴きわたり行く」様子がよくわかりました。
ほととぎす 厭ふ時なし あやめ草 蘰にせむ日 こゆ鳴き渡れ
ほととぎすよ、いつ聞いてもいやな時などない。あやめ草をかずらにする日にはここを鳴いて通っておくれ。
(田辺福麻呂、巻18―4035)
背景は小矢部川の蛇行と水田です。
胸から腹にかけての黒い縞が確認出来ます。