第63回萬葉学会全国大会‐臨地調査研究2日目


臨地調査研究の2日目は波瀾の幕開け。

立山室堂平まで行って散策の予定が、雨のためアルペンルートが通行止め。前日からの冷え込みで、山上では雪景色が見られるかもとの期待も高まっていただけに残念でした。結局、芦峅寺(あしくらじ)の集落にある教算坊や立山博物館の遙望館・展示館を満喫することになりました。

教算坊庭園

教算坊の庭園で秋の庭を楽しみ、中に入って曼荼羅についても解説していただきました。

教算坊

布橋

閻魔堂を経て布橋を渡って遙望館に行きました。

立山博物館の展示館では秋季企画展『立山・白山・富士山 みつの山めぐり-霊山巡礼の旅「三禅定」-』が開催されており、常設展示から企画展まで、学芸員の加藤基樹氏にとても詳しい解説をしていただきました。予定よりも早い到着となったため開館を早めていただくなどご配慮いただきました。まことにありがとうございました。立山に登ることは出来ませんでしたが、山の麓で十分に予習をしましたから、参加者の皆様には次を期してまた登りに来ていただければと思います。

岩瀬浜

昼食はANA クラウンプラザホテルでのバイキングに変更になり、その後、岩瀬浜へ。

海が近いため強風が吹く中、満寿泉(ますいずみ)で有名な枡田酒造店や三角どら焼きの大塚屋でおみやげを買い求めてから、最後の歌碑見学へ。

岩瀬野歌碑

諏訪神社の「石瀬野に秋萩しのぎ馬並めて初鷹狩だにせずや別れむ」の県内最古の歌碑を見学。これで県内最大と県内最古を見ることが出来ました。

ここから富山駅前まで行き、少し早めの解散となりました。天候には恵まれませんでしたが、その分いろいろなところでお話をうかがうことができました。(歴史館が誇る歩く越中歴史地図・関隆司研究員のバスでの解説はこれまでで最高のパフォーマンスであったと自負しております。越中万葉故地の案内が必要な際は是非ご用命下さい。)

参加者の皆様、ありがとうございました。