お正月のかるた展示を終了し、回廊展示を新しくしています。
今回は天平戯画木版印刷を数年ぶりに展示しています。唐招提寺の梵天立像と帝釈天立像の台座の裏側に描かれていた奈良時代後半の落書きを木版画にしたものです。奈良時代の人々や動物の画風がわかる貴重な資料です。
いろいろな人の顔が描かれています。冠をつけた役人風の人やお坊さんに、ロン毛の兄ちゃんやあごの突き出た人…、どれも表情がありますね。
うさぎも鹿もかわいらしく描いています。うさぎの大きい目がコミカルで、口元も笑っているように見えます。
ヒゲと女人。マツコデラックスではありません。たぶん。
これは何でしょう?獣頭人身像かなとも思うのですが…。長刀っぽい武器を持っているようにも見えます。左手には、扇か斧でしょうか。武人のような…。
人と馬とカエル2匹。かまきりらしき虫も描かれています。左に、指を立てた手。右には、ひげもじゃのおじさんが、長くて大きな羽根飾りをつけた帽子のようなものをかぶっています。仙人でしょうか?それとも西域の人でしょうか。
柳沼貫洞女書「この雪のけのこる時に…」「酒を讃むる歌十三首」
このほか、尾山篤二郎の書も展示しています。