高岡市万葉歴史館「学習講座」
高岡市万葉歴史館では、月に一回のペースで「万葉集をよむ」という講座を開いている。開催日程は毎月土曜日であり、地下の広く落ち着いた雰囲気の講義室で講座を聴くことができる。
講座の風景  
 今回初めて万葉集をよむ」の講座に参加した。講義内容は、前回の復習「譬喩歌(ひゆか)」についての文法解説からはじまり、笠郎女(かさのいらつめ)が家持に贈った歌の解説を雑談を交えたスムーズな流れで講義が進んだ。一首の歌の中に譬えを用い、自分の心情を歌で表現しているところに古の恋愛の表現方法の奥深さ、上品さを知ることができた。
 講義を聴く前からどうしても、難しい、理解できるのだろうかといった不安もあったが、講義が進むにつれ、自然と万葉集に触れていることに気づいた。理解し難い感じではなく、誰でも聞き入れやすい解説が魅力的だった。講座に参加する前に館内を鑑賞していたため、この頃の時代背景を回想しながらより興味深く聴くことができたと思う。  講座の風景 
 現代にはない、雅な歌の世界に引き込まれた2時間の講義であった。
 
注 このページは、平成14年度の博物館実習で、実習生が作成いたしました。