昨年の夏、「鈴木靖将万葉画展」を開催しましたが、それがご縁となり、鈴木氏の2点の絵が館に寄贈されることになりました。
新作の絵と共に市長と歓談する鈴木氏
1点は、若き越中国守家持とその妻坂上大嬢が、春の桃の花が咲く苑で仲むつまじく戯れる様子を描いたもの。
家持が越中でよんだ、「春の苑(その) 紅(くれなゐ)にほふ 桃の花 下照る道に 出て立つ娘子(をとめ)」の歌がモチーフになっています。
もう1点は、「もののふの 八十娘子(やそをとめ)らが 汲みまがふ 寺井(てらゐ)の上の かたかごの花」をモチーフにした絵です。水汲みに集まった若い娘たちの元気なおしゃべりが聞こえてきそうな作品です。