2000年5月3日 万歴ニュース


春の特別企画展 記念講演会 開催


「地霊としての三輪山」

おおもりあきひさ

 大森亮尚

(古代民俗研究所代表)

 天智6年(667)近江遷都の折、額田王は旧都離別の情を三輪山に託して歌いました。
 ではなぜ、惜別の情を三輪山に向けねばならなかったのでしょう。
一方、「記紀」の崇神天皇の条には三輪山の神・大物主の霊気が発動して、
疫病がはやった話が伝えられています。
三輪山とは何か、大物主とはどんな神なのでしょうか。
三輪山の古代的姿を求めて、霊魂信仰研究の立場から
「もの」という地霊の存在から三輪山についてご講演いただきました。

大森氏の講演の様子

大森亮尚 (おおもり・あきひさ)氏
 
大学院の頃より民俗採集調査に全国を歩き回る。
専攻は民俗学をベースにした上代文学・芸能史の研究。
霊魂信仰研究や怨霊研究を通じて日本人とは何かを問い続けている。
現在、古代民俗研究所代表。
主な著書、『風呂で読む万葉恋歌』(世界思想社)、
『万葉飛鳥ルネッサンス』(監修執筆 ベネッセコーポレーション)、
『万葉風土─写真で見る万葉集─』(清原和義遺作写真集 編集 求龍堂)他。


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