昭和37年大阪生まれ。大阪芸術大学を卒業後、アンサンブルなどで演奏活動を展開。平成9年から万葉集を音楽にのせて紹介する。 |
秋の夜の闇深くなりつつある宵の春の庭は、ライトアップされて幻想的で、その庭を背景に、スポットライトに照らされながら歌枕さんは登場されました。 みなさん、いにしえの世界から突如として現れた歌姫のごとく思われたことでしょう。 そしてその澄み渡る歌声は、ラウンジ全体に響き渡りました。長歌・短歌おりまぜた有名な万葉歌をいくつもうたわれました。 コンサート最後の曲目は、大伴家持、そして『万葉集』最後の歌の「いや重け吉事」。この館にふさわしい曲で閉幕と思いきや、アンコールでは、この高岡のコンサートのための新作「かたかごの花」の歌をご披露いただきました。 コンサートの前には、愛する会のみなさんお手製のゆずり葉につつまれた赤米のおにぎりのセルフサービスもありました。秋の稔りを満喫したあとのコンサートはまた格別のものです。 |