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第5回企画展天平万葉(高岡市万葉歴史館)




 高岡市万葉歴史館は、平成17年10月に開館15周年を迎えます。これを記念して企画展示室内をリニューアルし、第5回企画展「天平万葉」を開催いたします。

●天平時代とは
 天平時代は、奈良の都を象徴とする時代で、東大寺正倉院(とうだいじしょうそういん)の宝物にみられるような、国際色豊かで華やかな文化が花開いた時代でした。一方、政治上では、聖武(しょうむ)天皇・光明(こうみょう)皇后のもとに、藤原不比等(ふひと)の4人の息子たち、橘諸兄(たちばなのもろえ)、藤原仲麻呂(なかまろ)らが激しい政争を繰りひろげ、遷都(せんと)・内乱・政変が相継いで引き起こされた時代でした。

● 「天平万葉(てんぴょうまんよう)」とは
 天平時代に詠まれた万葉歌をさします。この企画展では、神亀(じんき)元年(724)の聖武天皇の即位から天平宝字(てんぴょうほうじ)3年(759)の万葉集の最後の歌までを時期を対象としてとりあげます。
 高岡ゆかりの万葉歌人大伴家持(おおとものやかもち)が、家持の父大伴旅人(たびと)や山上憶良(やまのうえのおくら)・山部赤人(やまべのあかひと)らにかわり新たに登場します。叔母の坂上郎女(さかのうえのいらつめ)の恋の歌もこの時代です。また、貴族・官人たちが、邸宅に集まって宴を楽しみ、四季折々の歌や数多くの恋歌を残したのもこの時期のことです。

● みどころ
  今回の企画展では、天平万葉の歌やその歴史的背景を紹介するパネル、天平文化を代表する文物の複元品などを新たに制作いたしました。
 天平万葉の風雅な歌々と共に、正倉院所蔵の金銅幡(こんどうばん)、聖武天皇一周忌の斎会に使用された錦道場幡(にしきのどうじょうばん)、正月初子(はつね)の日の宮中儀式に使用された子の日の目利箒(ねのひのめとぎほうき)、東大寺創建当時の大仏の螺髪(らほつ)など、天平宝物を推定復元した品々や、天平文化に最高の文物をもたらした遣唐使船と、リニューアル整備した古代の水時計「漏刻(ろうこく)」の展示などを通して、天平万葉の世界をぜひ体感してください。


−パネルの内容−

  • 聖武誕生と天平改元(かいげん)
  • 天平の歌びと
  • 天平の四季
  • 天平の恋
  • 越中1 天離る鄙へ(あまざかるひなへ)
  • 越中2 国守家持(こくしゅやかもち)
  • 越中3 越中秀吟(えっちゅうしゅうぎん)
  • 大仏開眼(だいぶつかいげん)
  • 天平の政争
  • 波濤(はとう)を越えて
  • 天平万葉年表
  • 取り上げた歌のパンフレットPDFファイル
展示パネル

−主な展示品−
  • 中聖武(ちゅうじょうむ・経典断簡)
  • 正倉院宝物金銅幡
    • (こんどうばん・推定複製品)
  • 同 錦道場幡
    • (にしきのどうじょうばん・〃)
  • 同 子の日の目利箒
    • (ねのひのめとぎぼうき・〃)
  • 同 ガラス器(復元品)
  • 同 鳥毛立女屏風
    • (とりげりつじょびょうぶ・複製)
  • 同 国家珍宝帳
    • (こっかちんぽうちょう・〃)
  • 東大寺開田図(〃)
  • 東大寺大仏螺髪(らほつ・〃)
  • 難波津の和歌木簡・仮名書き木簡(〃)
  • 天平時代の庶民・貴族の食事(模型)
  • 天平時代の文房具(複製) 他


正倉院宝物復元品・子の日の目利箒(ねのひのめとぎぼうき)
正倉院宝物復元品
大伴家持が歌に詠んだ
子の日の目利箒
当館蔵


高岡市万葉歴史館 
  • 〒933−0116 富山県高岡市伏木一宮1-11-11 電話 0766-44-5511 FAX 0766-44-7335
    E-mail manreki@office.city.takaoka.toyama.jp http://www.manreki.com
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