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奈呉の浦−なごのうら−

あゆの風 いたく吹くらし 奈呉(なご)の海人(あま)の  釣する小舟(をぶね) 漕(こ)ぎ隠る見ゆ 

 (巻17−4017・大伴家持)

現代語訳

東風が激しく吹いているらしい。奈呉の海人の釣りする小舟が、波の間に漕いでいるのが見え隠れしている。




奈良時代に国府があった高岡市伏木と、射水川(現小矢部川)を挟んで対峙する 新湊市の海浜部に「奈呉」と称する地区があります。
「奈呉の浦」は、この一帯の海岸のことを指しています。

その奈呉の浦近くにある放生津八幡宮には、家持を祀る「祖霊社」があります。
下の白黒写真は、八幡宮裏にひろがる「奈呉の浦」の景色ですが、
ここも現在はすっかり埋め立てられて、近代的な 漁港となっています。


-かつての奈呉の浦-

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