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大伴家持の家族、越中赴任中の仕事仲間には、こんな人々がいました。

越中万葉に登場する人物たちを紹介していきます。






上の「越中万葉の仲間たち」関係図の画像ファイル(約1.5メガ)


 家持くん
大伴家持(おおとものやかもち) 
奈良時代の政治家・歌人 養老2(718)年〜延暦4(785)年

若い頃 内舎人(うどねり・天皇のそばに仕える雑用係。有力氏族の子弟が選ばれる)として聖武天皇に仕える。
29歳  越中国の守(かみ・長官)として赴任
   ※越中国の守在任中に詠んだ歌が『万葉集』に223首残る。
34歳  少納言となって帰京。
帰京後 最高傑作とされる「春の愁(うれ)いの歌」を詠む。
37歳  兵部少輔(ひょうぶしょうゆう・現在の防衛省次官に近い職)につく。
      防人(さきもり)の歌を集める。自らも防人に同情した歌を詠む。
42歳  因幡国(いなばのくに)の守として、正月の祝いの歌を詠む(759年)。
  ※これ以降亡くなるまで約20年間の歌は残っていない。
 
 おおいらつめちゃん 坂上大嬢(さかのうえのおおいらつめ)  家持の妻

母は坂上郎女(さかのうえのいらつめ)。家持のいとこでもある。妹がいる。
家持と仲が途絶えたことがある。
家持の任期後半から越中にくる。
家持に歌の代作をしてもらっている。
 いけぬしくん 大伴池主(おおとものいけぬし) 家持の部下 越中国の掾(じょう・ナンバー3)

家持と同族で、都でも宴で同席した仲。越中で家持を出迎える。
越中で病気をした家持を歌と漢詩で励ました。
越前国に転勤になった後も、家持と手紙で歌をやりとりする。
しかし、都に戻ると橘奈良麻呂の乱に加担して・・・・・・ぁぁ。
 ひろなわくん 久米広縄(くめのひろなわ) 家持の部下。越中国の掾(じょう・ナンバー3)

池主の後任。家持が都に帰る時に出張中だったが越前で再会。 
家持の鷹狩りに付き合っていたようだ。
 さきまろくん 田辺福麻呂(たなべのさきまろ) 都からのお客さん。宮廷歌人。

橘諸兄(たちばなのもろえ)からの使者として、越中にやって来た万葉歌人。
越中国の風景の美しさにおどろき、実は田舎の風景なんて、、、と馬鹿にしていたことを自白。
 なわまろさん 内蔵縄麻呂(くらのなわまろ) 家持の部下 越中国の介(すけ・ナンバー2) 

家持が越中在任中、家持に次いで高い地位にいた人物。気配りのある風流な歌を詠む。
家持の越中の藤を詠んだ歌より、縄麻呂の藤の歌の方が、和歌史的には有名。
 はにしちゃん 土師(はにし) 遊行女婦(うかれめ・接待役の女性) 

都からの来客である田辺福麻呂(たなべのさきまろ)接待のために、
布勢の水海(ふせのみずうみ)の舟遊びに同行。
当館で家持の妻のキャラクター「おおいらつめちゃん」を作る以前は、野外劇など家持とよくペアーで登場していた。
いらつめさま
坂上郎女(さかのうえのいらつめ)
 


家持の叔母。妻の母。歌の師匠。大伴家の家刀自。
若い頃は恋多き女性とも。
万葉集で一番歌数が多い女性歌人。
家持は頭が上がらなかったようだ。
たびとさま
大伴旅人(おおとものたびと)
 


家持の父。家持が子どものころ亡くなる。
武人で政治家。
九州南部で隼人が反乱を起こした際には、大将軍として遠征する。
晩年九州大宰府で山上憶良らと共に歌もよむ。
酒をほめる歌が有名。
ふみもちくん
大伴書持(おおとものふみもち)
 


家持の弟。
家持が越中赴任してまもなく都で亡くなり、家持は越中の地で挽歌をよむ。
草木が好きで庭にはたくさんの植物を育てていた。
万葉集に繊細な歌が残る。
とめちゃん
家持の都にいる妹
 


名前は不明。
家持の妻と歌とかわした歌が越中万葉歌に残る。
がもうさん
蒲生(がもう) 遊行女婦(うかれめ・接待役の女性) 


越中介の縄麻呂の館で開かれた雪の宴で長歌を披露。
家持らをもてなす。
 
へいえいさん
平栄(へいえい) 東大寺の僧

越中に来て、 家持の歓迎をうける。
越中に は開田地を探しに来た。
「東大寺開田図」にサインがいくつも残っている。
 
おくいくん
尾張少咋(おわりのおくい) 家持の部下 肩書は越中国の史生(ししょう・下級の書記官)

越中国で地元の女性と浮気をして家持に注意される。
少咋の浮気騒動のあと、都に残してきた家持の妻は越中国に来る。

さぶるこちゃん 
左夫流(さぶる) 遊行女婦(うかれめ・接待役の女性) 

少咋(おくい)がメロメロになった浮気相手
 
少咋(おくい)の妻
少咋(おくい)の妻

夫の 少咋が越中で浮気をしている噂を聞きつけ、都から早馬(はやうま)で越中国府に……。
   秦八千嶋 (はだのやちしま) 家持の部下 肩書は越中国の大目(だいさかん・ナンバー4)

奈呉の海が見える客間のあ る官舎に住む。
家持が出張の時、玉だったら手に巻いて連れていきたいと歌に詠んだ。
   高安種麻呂(たかやすのたねまろ) 家持の部下 肩書は越中国の大目(だいさかん・ナンバー4)

八千嶋の後任。
自作の歌は万葉集にみられないが、宴会で家持が知らない歌を披露したので喜ばれたようだ。
   秦石竹(はだのいわたけ) 家持の部下 肩書は越中国の少目(しょうさかん・ナンバー5)

宴会を主催した時、百合の花を用意。
琴が弾けるようだが、 歌はなぜか1首も残らない。
   土師道良 (はにしのみちよし) 家持の部下 肩書は越中国の史生(ししょう・下級の書記官)

万葉集に1首のみ。
家持の越中赴任の歓迎会で、宴の終了を促す歌を詠む。
 
くろひとさん

 高市黒人(たけちのくろひと) 

旅の歌で有名な万葉歌人。
出張で雪の中、越中国の婦負野(めひの)を通過した時のすごーーく寒そうな歌が残る。




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@kyakkyauhuhuhu さんによる「越中万葉の仲間たちシリーズ」のつぶやきまとめ(togetter)

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