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堅香子−かたかご−


もののふの 八十娘子やそをとめらが 汲みまがふ  寺井てらゐの上の 堅香子かたかごの花 
 
 (巻19−4143・大伴家持)

現代語訳

>おおぜいのおとめたちが、入り乱れて水を汲む、寺井のほとりの、かたくりの花よ。


  「堅香子」は、カタクリの花のこととされています。
 雪が解けて、程なくすると向かいあった二枚の葉を出し、
葉の間からつぼみを一個だけつけた花茎が伸び、サクラより少し早く、
薄い紅紫色をした六弁の小さな花を咲かせます。

 自然の姿では多くが群生し、家持が「大勢の乙女たち」と詠んでいるのは、
かたかごの花そのもののことではないかという 説もあります。


 高岡の人々を中心とした活動がみのって350円切手の図柄として採用されたこともありました。
平成7年には高岡市の花となりました。





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