>おおぜいのおとめたちが、入り乱れて水を汲む、寺井のほとりの、かたくりの花よ。
「堅香子」は、カタクリの花のこととされています。
雪が解けて、程なくすると向かいあった二枚の葉を出し、
葉の間からつぼみを一個だけつけた花茎が伸び、サクラより少し早く、
薄い紅紫色をした六弁の小さな花を咲かせます。
自然の姿では多くが群生し、家持が「大勢の乙女たち」と詠んでいるのは、
かたかごの花そのもののことではないかという 説もあります。
高岡の人々を中心とした活動がみのって350円切手の図柄として採用されたこともありました。
平成7年には高岡市の花となりました。