明日という日は、布勢の浦辺の藤の花に、もしやほととぎすは来て鳴かず、むなしく散らしてしまうのではないか。
現在は人家中に隠れてしまうような、標高20mの「布勢の円山」も、当時は、その水海の中に浮かぶ島ではなかったかと 思われます。 家持は舟遊びの途中何度もこの円山に登り、眼下に広がる布勢の水海の景色を楽しんだのでしょう。