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漏刻(水時計)の模型 

漏刻(ろうこく)の模型

 世にいう大化の改新(645年)は、中央の政府が全国の土地と人々を統一して支配する律令国家の建設を目指す、日本の大改革の始まりです。 その一方で『日本書紀』斉明天皇6年(660)5月には、遣唐使らのもたらした知識などをもとにして時刻制度を確立し、日本で初めて水時計―漏刻を造ったと記されています。

 漏刻の採用には、たいへん大きな意味がありました。そこには「時空」の支配者たらんとする当時の朝廷の政治改革の理念が、象徴的に示されています。

 漏刻はいくつかの水槽からなっています。一番上の貯水槽(漏壷)に水を注ぎ、いつも一定の水圧で同じ量の水を細い管で順番に下の受水槽に導き、一番下の受水槽(箭壷)の水面に浮かべた目盛り棒(刻箭)の目盛りを読んで時刻を測りました。
 そして、漏刻で測られた時刻は、報時するのには鼓と鐘とを使ったと考えられています。


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