高岡市万葉歴史館
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(とやまけん たかおかし ふしきいちのみや)
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回廊展示「越中万葉の風景-米谷緑郎・冨田利雄」5月29日(水)~6月24日(月)

2019年05月17日展示・イベント・講座

20190517回廊展示越中万葉の風景米谷冨田看板

高岡ゆかりの墨彩画家米谷緑郎と、長期にわたり「ウォーク万葉」の表紙を担当された冨田利雄の描いた越中万葉のうるわしい風景画をご堪能ください。

 

「子供たちに話するがに、景色のいいところへいくと、それが万葉集にうたわれたところばかり。…越中はどこの地にも負けん万葉ゆかりの地。これは金銭にかえ難いものだけに、自分の絵の集大成のテーマにした」(米谷緑郎)

 

「願わくば残された少ない時間を、山下清のように、あの幼児期の遊びを取り戻して、『オエカキゴッコ』に夢中になれたら最高の幸福と言わなければならない。そして、ヘタでも可憐で香り高い野の花のような、自分のラクガキを抱きしめ、頬ずりしながら生を終えたい」(冨田利雄「芸術と山下清」青垣洋画展ブローシャ-・平成7年11月)

 

※「令和と万葉集」コーナーも特設してます。

 

●米谷緑郎(ろくろう) 号:丹石
1918(大正7)-1985(昭和60)
万葉ゆかりの地にテーマを求めて越中の歌枕を描き続け、水墨と水彩画を中心に作品を残す高岡ゆかりの画家。
1981(昭和56)年8月~9月、「越中万葉ところどころ」と題し、北陸中日新聞に絵と文章を連載。(40回)同年9月、大和高岡店でその原画展を開催。翌82年1月、北陸電力サービスステーション(高岡市)で展覧会を開催。それらの作品の中から20点を原画として「越中萬葉史跡絵葉書」が高岡市教育委員会の協賛で発行。
1999年に高岡市万葉歴史館にて秋の特別企画展「米谷緑郎 越中万葉をえがく」開催後、遺族により展示した作品の一部を寄贈を受ける。

●冨田利雄(とみた・としお)
昭和5年石川県加賀市生まれ。奈良県生駒市在住の日本表現派の同人で「青垣洋画会」「洋画まほろば」主宰。大阪市立美術研究所に学び、多彩な画歴で、殊に万葉集にゆかりのあるスケッチ画展や画集で多くの人に知られる。昭和53年に「奈良よみうりアカデミー」の講師となり、58年より季刊「ウォーク万葉」の表紙絵制作を担当、平成6年には、第4回東京TIAS国際平和作家賞も受賞。高岡市万葉歴史館では、平成6年9月に「スケッチ散歩・万葉の風景展」を開催。平成24年逝去。