高岡市万葉歴史館
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万葉情報

書家清水真弓氏揮毫の万葉歌碑の除幕式開催

2022年04月29日

 4月29日、書家の清水真弓氏より万葉歌碑の寄贈がありました。

 大伴家持が二上山を詠んだ下記の歌碑になります。

玉くしげ 二上山に 鳴く鳥の 聲の恋しき 時は来にけり

大伴家持(巻17・三九八七)

 当館には開館当初から正面玄関に二上山を詠んだ長歌「二上山の賦」の歌碑があり、今回寄贈された歌碑はその歌の第2反歌で、大伴家持の越中万葉を代表する名歌として高岡の人々に広く親しまれている歌です。

 清水氏は挨拶で、学生時代に自分が書道の道へと進むことを後押ししてくれた坂本信幸館長への恩返しができてうれしいと、寄贈にいたる経緯と心境をお話くださいました。

 

 

 ご来館の折には、正面玄関ロータリーに向かって右側の芝生の上にありますので、ご覧いただければと思います。

 

 

●清水真弓氏略歴

雅号千真。大阪府泉大津市生まれ、同市在住。奈良教育大学修士課程美術教育書道専攻修了。東久邇宮文化褒賞受賞。大学在学中に日展初入選。各公募展に入選入賞多数。欧州美術クラブ豪展、日韓国際書道展、NY展、ベルリン個展等を開催。インド国立工科大学[IIT]芸術セミナー講師を歴任。日本スウェーデン外交友好150周年公式ロゴ使用企画書道を監修演出。ポーランド現代アート美術館MOCAKから招待。日本ポーランド外交友好100周年企画参画他書道パフォーマンス企画演出、などで活躍。

 

●この歌に関する当館ブログ 

「玉くしげ 二上山に 鳴く鳥の」|越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~|まんれきブログ|高岡市万葉歴史館|大伴家持が来た越の国[富山県高岡市] (manreki.com)

 

 

なお、施工は内生蔵(うちうぞ)石材店が担当。

 

 

歌碑のそばには、歌碑を引き立てるための添石(そえいし)も配置。

氷見の中西進先生の歌碑も担当された石材店で、何件もの万葉歌碑の施工をされています。