高岡市万葉歴史館
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(とやまけん たかおかし ふしきいちのみや)
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まんれきブログ

まんれきブログ記事一覧

2024年05月03日
第23回 草木の縵(かずら)(藤原茂樹)

はね縵(かづら) 今する妹(いも)が うら若み 笑(ゑ)みみ怒(いか)りみ 付けし紐解(ひもと)く (巻・十一・2627作者未詳) 〔現代語訳〕 羽飾りのついた縵を いま頭に巻いている娘は 初々しく世馴れないものだから 笑ってみたり すねて怒ってみたりして つ […]

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2024年03月30日
第22回 魂の行方ー柳田国男と柿本人麻呂ー(藤原茂樹)

 防人歌にみえる「多摩の横山」の南端あたり、そこがわたしの住んでいるところです。 赤駒(あかごま)を 山野にはがし 取りかにて 多摩の横山 徒歩(かし)ゆか遣らむ (巻二十4417)  近くに新宿駅から神奈川県の小田原駅を結ぶ小田急線が通り、その沿線は映画と民 […]

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2024年03月15日
第21回 大伴家持と万葉集(藤原茂樹)

 大伴氏は、祖先神が天孫の伴をしてきた誇り高き一族である。五世紀後半の雄略天皇の代から政治の中枢を担っていたが、六世紀半ば大伴金村(かなむら)の対外政策失敗以降力を落とした。六七二年壬申乱での活躍により息を吹き返したが、奈良時代になると藤原氏の権勢におされてい […]

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2024年02月28日
第20回 続・続・続・続酒の歌(坂本信幸)

賢(さか)しみと 物(もの)言(い)ふよりは 酒飲みて 酔(ゑ)ひ泣(な)きするし 優(まさ)りたるらし   (巻3・三四一) 〔原文〕 賢跡(さかしみと) 物言従者(ものいふよりは) 酒飲而(さけのみて) 酔哭為師(ゑひなきするし) 益有良之(まさ […]

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2024年02月15日
第19回 万葉びとと温泉(藤原茂樹)

足柄(あしがり)の 刀比(とひ)の河内(かふち)に 出(い)づる湯の よにもたよらに 児(こ)ろが言はなくに  巻十四3368  相模国歌   (訳)足柄山の土肥の、川沿いのいで湯が、ゆらりゆらり。いかにも、こころが揺れたように、あの娘(こ)が言った […]

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2024年01月30日
第18回 続・続・続酒の歌(坂本信幸)

   大伴坂上郎女(おほとものさかのうへのいらつめ)の歌一首 酒坏(さかづき)に 梅の花浮かべ 思ふどち 飲みての後(のち)は 散りぬともよし (巻8・一六五六) 〔原文〕酒坏尓(さかづきに) 梅花浮(うめのはなうかべ) 念共(おもふどち) 飲而後者(のみての […]

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2024年01月15日
第17回 続続・酒の歌(坂本信幸)

大宰帥大伴卿、大弐(だいに)丹比県守卿(たぢひのあがたもり)の民部(みんぶの)卿に遷任(せんにん)するに贈る歌一首 君がため 醸みし待ち酒 安の野に ひとりや飲まむ 友なしにして (巻4・五五五)   〔原文〕 為君(きみがため) 醸之待酒(かみしまちざけ)  […]

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2023年12月30日
第16回 初子の玉箒(藤原茂樹)

   初春(はつはる)の  初子(はつね)の  今日の玉箒(たまばはき)  手に取るからに  揺らく玉の緒(を)     巻二十・四四九三 大伴家持 初春の初子の今日の玉箒 手で触れるとかすかに揺れて響く玉の緒    正月初子の日(その年の […]

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2023年12月15日
第15回 続・酒の歌(坂本信幸)

湯原王 (ゆはらのおほきみ)の打酒(ちゃうしゅ)の歌一首 焼き大刀(たち)の かど打ち放(はな)ち ますらをの 寿(ほ)く豊御酒(とのみき)に 我酔(ゑ)ひにけり    (巻6・九八九)    〔原文〕 焼刀之(やきたちの) 加度打放(かどうちはなち) 大夫之 […]

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2023年11月30日
第14回 母系制社会(藤原茂樹)

汝(な)が母に こられ我(あ)は行く  青雲の 出で来(こ)我妹子(わぎもこ) 相(あひ)見て行(ゆ)かむ    巻十四・3519    (現代語訳) おまえの母さんに叱られておれはもう行くよ 雲から青空が顔をのぞかすように出てきておくれわたしのお前。目を見合 […]

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