高岡市万葉歴史館
〒933-0116 富山県高岡市伏木一宮1-11-11
(とやまけん たかおかし ふしきいちのみや)
TEL:0766-44-5511 FAX:0766-44-7335お問い合わせ

展示・イベント・講習

特別企画展「折口信夫の能登・越中」会期:令和7年7月16日(水)~9月15日(月・祝)

「強く個性を出し、自分だけの窓を持つてゐて、ぢつと物を見つめてゐる。さう言ふ先人の瞳が目に見えるやうである。」

 今から約一三〇〇年前に越中守として赴任した万葉歌人、大伴家持に対する折口信夫の評です。
 右の評は折口信夫の学問にも当てはまります。その学問は、弟子の池田弥三郎に「もっとも深奥な学の体系は、常に秀れた個性によってのみ樹立される」と評される独創的なものでした。

 「古代」を現代生活の中で実感されるべきものとして考えた折口信夫は、読書により得た知識と全国の旅を通して得た体験とを融合させ、独自の理論を次々とうち出しました。その理論に能登の旅で見た情景から得た実感が与えた影響は決して少なくありませんでした。
 また折口信夫は、歌人・釈迢空として多くの短歌や小説を残しています。学問と創作とを行き来しつつ、現代生活から古代を実感しようとした折口信夫もまた「自分だけの窓」を持った人でありました。
 折口信夫のまなざしに触れ、その生活や学問や創作の跡をたどりながら、越中の「古代」を探す旅に一緒に出かけましょう。

2025特別企画展「折口信夫の能登・越中」チラシ(高岡市万葉歴史館)


【関連イベント】

2025高岡万葉セミナー「折口信夫と万葉集」

 9月6日㈯13時~16時25分

「万葉集と折口信夫ー 巻十七講義録(未公開)に残された折口の見識 ー」

 藤原茂樹(高岡市万葉歴史館館長)

●「折口名彙から見る「万葉びと」の世界像」

 多田一臣氏(東京大学名誉教授)

2025高岡万葉セミナー折口信夫と万葉集チラシ

 

担当研究員によるギャラリートーク ※申し込み不要。要観覧料。

・7月20日(日)13時~
・7月27日(日)16時10分~
・8月2日(土)16時10分~

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【好評につき再展示】回廊展示「万葉集と蔦屋重三郎 ~国学者とひらいた古典の地平~」パネル展

 好評につき、規模を縮小してパネル展として再展示いたします。


 NHK大河ドラマ「べらぼう」放映に合わせ、江戸時代の出版文化を支えた蔦屋重三郎と、国学者の賀茂真淵(かものまぶち)・加藤千蔭(かとうちかげ)・本居宣長(もとおりのりなが)たちとの関わりを探る展示を開催いたします。
 江戸時代に、万葉集がどのように一般に広まり、人々の知的関心を刺激したのか、加藤千蔭の『万葉集略解(まんようしゅうりゃくげ)』などの当館所蔵の資料を通じて紹介します。蔦屋重三郎が果たした役割と国学者たちとの協働が、古典文学の新たな地平を切り開いた足跡に迫ります。

 

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年間スケジュール

お知らせ

2025年02月07日

第2回「藤原館長が選ぶ スマホで万葉集」作品募集開始:締め切り令和8年1月7日(水)

君なりの万葉集の情景を撮影したら、高岡市万葉歴史館公式のインスタグラムかX(旧Twitter)をフォローしてハッシュタグ #スマホで万葉集2025  と 歌番号 をつけて投稿!

万葉集に残されたさまざまな情景を、あなたの感性で切り取って見せてください。メールでも応募できます。

2025スマホで万葉集チラシPDF

 

 


●参加方法 原則18歳以下の人

大人の方が、お子さんやお孫さん、知り合いの小中高生と一緒に撮影して投稿したものでもOKです!

 ・Instagram @manreki

 ・X      @manreki

 ・ハッシュタグ #スマホで万葉集2025

 ・歌番号
  ※万葉集の歌には便宜のため番号がついています

 *デジタルカメラや直接メールの場合

  manreki2@p1.tcnet.ne.jp

●秀作20名にQUOカード5000円分プレゼント!

●募集締切 2026年1月7日(水) 

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2025年03月07日
令和7年度の行事・学習講座の予定
2024年06月08日
「高岡市万葉歴史館紀要」34号刊行中
2024年01月31日
高岡市万葉歴史館論集(完結)バックナンバー紹介
2025年02月14日
高岡市万葉歴史館叢書バックナンバー【全28巻完結】

図書閲覧室

入館無料
  • ・万葉集研究に必要な基本図書完備
  • ・家持コーナー設置
  • ・古代史のマンガや小説・絵本・写真集
  • ・国内の雑誌に発表された研究論文も見られます

まんれきブログ

2025年07月28日

第38回 禁止令まで出た双六の流行(藤原茂樹)NEW

うちの女房の 額に生えてる 双六盤(すごろくばん)の  大きな牡牛(おうし)の  鞍(くら)の上にある瘡(かさぶた) ******************* 我妹子(わぎもこ)が 額(ひたひ)に生(お)ふる 双六(すぐろく)の 牡(ことひ)の牛の 鞍(くら)の […]

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2025年06月29日

第37回 日本の七夕の淵源(藤原茂樹)

彦星が 妻の織姫を迎へる舟を 漕ぎ出したようだ 天の川原に 霧が立っているのは その水しぶきに違いない ******************* 彦星(ひこほし)し 妻(つま)迎へ舟  漕ぎ出(づ)らし 天(あま)の川原に 霧の立てるは 巻八・一五二七 山上憶良 […]

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2025年05月30日
第36回 家持と真珠(藤原茂樹)

開館時間・休館日・観覧料のご案内開館時間・休館日・観覧料のご案内

開館時間

4月~10月 … 午前9時~午後6時
11月~3月 … 午前9時~午後5時

  • ・入館は閉館の45分前まで
  • ・図書閲覧室は9時30分~4時30分(複写サービスは3時まで)

休館日

火曜日(火曜日が祝休日の場合はその翌日)・年末年始

  • ・年末年始・連休前後など開館日が変更される場合がありますので催し物カレンダーでご確認ください。

観覧料

一般…300円 中学生以下…無料 65歳以上…240円
団体(20名以上)…240円

  • ※特別展示等を行う場合に、別料金となるときがあります。
  • ※ラウンジ・図書閲覧室をご利用の場合は、観覧料は必要ありません。
  • ※授乳室、多目的トイレにオムツ交換用ベビーシート設置。

駐車場

無料(普通車54台・大型車6台)

館内案内

ご希望の方は1週間前までにご予約ください。