まんれきブログ
越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 2020年09月06日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 010回「ぬばたまの 夜はふけぬらし 玉くしげ」

(ぬばたまの) 夜はすっかり更けたようです。 (玉くしげ) 二上山に 月も傾いてきました。
- 2020年09月03日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 009回「馬並めて いざ打ち行かな 渋谿の」

馬を並べて、 さあ出かけよう。 渋谿の 清らかな磯辺に 打ち寄せる波を見に。
- 2020年08月30日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 008回「雁がねは 使ひに来むと 騒くらむ」

雁は 使いとしてやって来ようと 鳴き騒いでいることでしょう。 秋風が寒くなってきたので、 その川のほとりで。
- 2020年08月27日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 007回「妹が家に 伊久里の森の 藤の花」

(いもがいへに) 伊久里の森の 藤の花を、 またやって来る春も ずっとこうして見ていたいものです。
- 2020年08月23日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 006回「ほととぎす 鳴きて過ぎにし 岡辺から」

ほととぎすが 鳴いて通っていった 岡のあたりから、 もう秋風が吹いてきました。 (いとしい人の着物を着て寝る) 手だてもないのに。
- 2020年08月20日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 005回「秋の夜は 暁寒し 白たへの」

秋の夜は 明け方が寒いですよ。 (しろたへの) いとしい妻の着物を 着て寝る手だてがあればよいのですが。
- 2020年08月16日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 004回「をみなへし 咲きたる野辺を 行きめぐり」

おみなえしが 咲いている野辺を 行きめぐっているうちに、 あなたを思い出して 回り道をして摘んで来てしまいました。
- 2020年08月13日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 003回「秋の田の 穂向 見がてり わが背子が」

秋の田の 稲穂の実りぐあいを 見回りかたがた、 あなたが どっさりと手折って来てくださったのですね。 このおみなえしの花は。
- 2020年08月09日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 002回「渋谿の 二上山に 鷲そ子産といふ」

渋谿(しぶたに)の 二上山(ふたがみやま)に 鷲(わし)が子を産むと言います。 せめて翳(さしは)にでもなって 主君のお役に立とうと、 鷲が子を産むと言います。
- 2020年08月07日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 001回「大野路は 繁道茂路 茂くとも」

大野の道は 草木が繁りに繁った道です。 でもいくら草木が繁っていても、 あなたが通われるなら、 道はきっと広くなるでしょう。