高岡市万葉歴史館
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(とやまけん たかおかし ふしきいちのみや)
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まんれきブログ

越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~

2021年07月03日
060回「紅は うつろふものそ 橡の」

紅(くれない)染めは 色褪(あ)せやすいもの。 ドングリ染めの 着古した衣に、 やはりかなうはずがない。            

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2021年06月26日
059回「英遠の浦に 寄する白波 いや増しに」

阿尾の浦(あおのうら)に うち寄せる白波は、 いよいよひどく、 ひっきりなし立ってしきりに寄せて来る。 あゆの風が激しいからだろうか。            

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2021年06月19日
058回「焼き大刀を 礪波の関に 明日よりは」

(やきたちを) 礪波(となみ)の関に、 明日からは 番人をもっと増やして、 あなたを引き留めよう。            

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2021年06月12日
057回「三島野に 霞たなびき しかすがに」

三島野に 霞みがたなびいていて、 それなのに 昨日も今日も 雪が降りつづいています。            

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2021年06月05日
056回「わが背子が 古き垣内の 桜花」

あなたの 以前の屋敷の庭の 桜の花は、 まだつぼみのままです。 一目見に来なさいよ。            

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2021年05月28日
055回「ぬばたまの 夜渡る月を 幾夜経と」

(ぬばたまの) 夜空を渡ってゆく月を見て、 もう幾夜経(た)ったかと数えながら、 いとしい人は わたしを待っていることだろう。            

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2021年05月21日
054回「しなざかる 越の君らと かくしこそ」

(しなざかる) 越の国のあなたがたと、 こうやって 柳をかずらにして 楽しく遊ぼう。            

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2021年05月15日
053回「二上の 山に隠れる ほととぎす」

二上(ふたがみ)の 山にこもっている ほととぎすよ、 今すぐ鳴いてくれないか。 わが君にお聞かせしたい。            

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2021年05月07日
052回「朝開き 入江漕ぐなる 梶の音の」

朝早く港を出て 入江を漕いでいる 舟の櫂(かい)の音のように、 しきりに わが家のことが思われる。            

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2021年04月30日
051回「ほととぎす こよ鳴き渡れ 灯火を」

ほととぎすよ、 ここを鳴いて通っておくれ。 灯火を 月の光に見立てて、 せめてその姿でも見たいものだ。            

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