高岡市万葉歴史館
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(とやまけん たかおかし ふしきいちのみや)
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まんれきブログ

越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~

2021年09月12日
070回「春の日に 萌れる柳を 取り持ちて」

春の日の光のなかに 芽をふいている柳の枝を 手に取り持って見ると、 奈良の都の大路が 思い出される。            

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2021年09月02日
069回「春まけて もの悲しきに さ夜ふけて」

春になって なんとなく悲しい時に、 夜も更けてから 羽ばたきながら鳴く鴫(しぎ)は、 誰の田んぼに住みついているのであろうか。            

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2021年08月27日
068回「わが園の 李の花か 庭に散る」

私の園の すももの花が 庭に散るのだろうか。 それともうす雪が まだ残っているのであろうか。            

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2021年08月20日
067回「春の苑 紅にほふ 桃の花」

春の庭園が 紅色に美しく照り映(は)えている。 桃の花の 下まで咲き照る道に、 出てたたずむ娘子よ。            

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2021年08月13日
066回「荊波の 里に宿借り 春雨に」

荊波(やぶなみ)の 里で宿を借り、 春雨に 降りこめられていると、 いとしい人に告げてやったか。            

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2021年08月06日
065回「あしひきの 山の木末の ほよ取りて」

(あしひきの) 山の木々の梢(こずえ)の 寄生木(ほよ)を取って 髪に挿したのは、 千年の寿命を祝う気持ちからだ。            

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2021年07月30日
064回「雪の上に 照れる月夜に 梅の花」

雪の上に 照り映える月が美しい夜に、 梅の花を 折って贈ってやりたいと思うような、 かわいい子がいたらなあ。            

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2021年07月24日
063回「天の川 橋渡せらば その上ゆも」

天の川に 橋を渡してあったら、 その上を通ってでも 渡って行かれるだろうに、 秋でなくても。            

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2021年07月17日
062回「この見ゆる 雲ほびこりて との曇り」

今見えている この雲が広がっていって、 一面にかき曇って 雨が降ってくれないかなあ、 満足するまで。            

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2021年07月10日
061回「なでしこが 花見るごとに 娘子らが」

なでしこの 花を見るたびに、 あの娘(こ)の 笑顔のあでやかさが 思い出されてならない。            

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