高岡市万葉歴史館
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(とやまけん たかおかし ふしきいちのみや)
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まんれきブログ

越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~

2022年03月03日
090回「藤波の 茂りは過ぎぬ あしひきの」

藤の花の 盛りは過ぎました。 (あしひきの) 山にいるほととぎすよ、 どうして来て鳴かないのだ。          

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2022年02月26日
089回「渋谿を さしてわが行く この浜に」

渋谿(しぶたに)を 目指してわれらが行く この浜で、 月を飽きるまで眺めよう。 馬をしばらく止めよ。          

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2022年02月19日
088回「わが背子が 捧げて持てる ほほがしは」

あなたが 捧げて持っておられる ほおの木の葉は、 まことにそっくりですね、 青いきぬがさに。          

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2022年02月12日
087回「家に行きて 何を語らむ あしひきの」

家に帰って 何を土産話にしようか。 (あしひきの) 山にいるほととぎすよ、 一声だけでも鳴いてくれ。          

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2022年02月02日
086回「藤波を 仮廬に造り 浦廻する」

藤の花で 仮小屋をふいて 浦めぐりをする 人とは知らずに、 海人だと見られているのではなかろうか。          

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2022年01月27日
085回「いささかに 思ひて来しを 多祜の浦に」

ほんのちょっとと 思って来たのだが、 多祜の浦(たこのうら)に 咲いている藤を見たら、 一夜を過ごしてしまいそうだ。          

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2022年01月20日
084回「多祜の浦の 底さへにほふ 藤波を」

多祜の浦(たこのうら)の 水底まで照り輝くほどの美しい 藤の花を、 髪に挿して行こう、 まだ見ていない人のために。            

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2022年01月13日
083回「藤波の 影なす海の 底清み」

藤の花が 影を映している水海(みずうみ)の 水底(みなそこ)までが清く澄んでいるので、 沈んでいる石も 真珠だと私は見てしまう。              

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2022年01月06日
082回「妹に似る 草と見しより わが標めし」

あなたに似た 草だと見た時から、 わたしが印(しるし)をつけておいた 野辺の山吹を、 いったい誰が手折(たお)ったのでしょうか。            

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2021年12月26日
081回「ほととぎす 鳴き渡りぬと 告ぐれども」

ほととぎすが 鳴いて渡ったと 人が知らせてくれたけれど、 わたしはまだ聞いてはいない。 藤の花は盛りを過ぎてゆくのに。            

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