まんれきブログ
越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 2021年04月23日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 050回「多祜の崎 木の暗茂に ほととぎす」

多祜(たこ)の崎の 木陰が暗くなるほどの茂みに、 ほととぎすが 来て鳴き立ててくれたら、 こんなにも恋い慕うことなどないのに。
- 2021年04月16日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 049回「めづらしき 君が来まさば 鳴けと言ひし」

すばらしい あなたが来られたら 鳴け、と言っておいた 山ほととぎすよ、 なぜ来て鳴かないのか。
- 2021年04月09日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 048回「おろかにそ 我は思ひし 乎布の浦の」

おろそかに 私は思っていたことだ。 乎布の浦の 荒磯(あらいそ)のあたりは、 見ても見飽きないですね。
- 2021年04月03日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 047回「垂姫の 浦を漕ぐ舟 梶間にも」

垂姫の 浦を漕ぐ舟の 櫂(かい)を取るほどの、わずかな間でさえも、 奈良のわが家を 忘れてしまったりするものか。片時も忘れられないものだ。
- 2021年03月27日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 046回「浜辺より わがうち行かば 海辺より」

浜辺を通って わたしが行ったならば、 沖(おき)のほうから 迎えに来てくれないものか、 海人(あま)の釣舟が。
- 2021年03月17日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 045回「玉くしげ いつしか明けむ 布勢の海の」

(たまくしげ) いつになったら夜が明けるのだろう。 布勢(ふせ)の海の 浦を行きながら 玉を拾いたいのに。
- 2021年03月10日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 044回「乎布の崎 漕ぎたもとほり ひねもすに」

乎布の崎は、 漕ぎまわりつつ 一日じゅう 見ていても飽きるような 浦ではないですよ。
- 2021年03月03日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 043回「波立てば 奈呉の浦廻に 寄る貝の」

波が立つたびに 奈呉(なご)の浦あたりに 寄ってくる貝のように、 絶え間なく恋しているうちに、 年月が経ってしまいました。
- 2021年02月25日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 042回「奈呉の海に 舟しまし貸せ 沖に出でて」

奈呉(なご)の海に出るのに、 舟をしばらくの間貸してください。 沖に出て、 波が立って来ないかと 見て帰って来ましょう。
- 2021年02月18日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 041回「珠洲の海に 朝開きして 漕ぎ来れば」

珠洲の海に 朝早く舟を出して 漕いで来ると、 長浜の浦には もう月が照り輝いていた。