まんれきブログ
まんれきブログ記事一覧
- 2021年03月17日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 045回「玉くしげ いつしか明けむ 布勢の海の」
(たまくしげ) いつになったら夜が明けるのだろう。 布勢(ふせ)の海の 浦を行きながら 玉を拾いたいのに。
- 2021年03月10日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 044回「乎布の崎 漕ぎたもとほり ひねもすに」
乎布の崎は、 漕ぎまわりつつ 一日じゅう 見ていても飽きるような 浦ではないですよ。
- 2021年03月03日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 043回「波立てば 奈呉の浦廻に 寄る貝の」
波が立つたびに 奈呉(なご)の浦あたりに 寄ってくる貝のように、 絶え間なく恋しているうちに、 年月が経ってしまいました。
- 2021年02月25日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 042回「奈呉の海に 舟しまし貸せ 沖に出でて」
奈呉(なご)の海に出るのに、 舟をしばらくの間貸してください。 沖に出て、 波が立って来ないかと 見て帰って来ましょう。
- 2021年02月18日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 041回「珠洲の海に 朝開きして 漕ぎ来れば」
珠洲の海に 朝早く舟を出して 漕いで来ると、 長浜の浦には もう月が照り輝いていた。
- 2021年02月11日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 040回「之乎路から 直越え来れば 羽咋の海」
之乎路(しおじ)の山道を まっすぐに越えてくると、 羽咋(はくい)の海は 今まさに朝凪(あさなぎ)している。 船の櫂(かい)でもあったらよいのに。
- 2021年02月04日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 039回「立山の 雪し来らしも 延槻の」
立山(たてやま)の 雪が溶(と)けて流れてきたらしい。 延槻河(はいつきがわ)の 渡り瀬で、 ふえた水かさであぶみまでも水に濡らした。
- 2021年01月30日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 038回「婦負河の 速き瀬ごとに 篝さし」
婦負河(めひがわ)の 流れの速い瀬ごとに、 かがり火をたいて、 たくさんの官人(かんじん)たちが 鵜飼(うかい)を楽しんでいる。
- 2021年01月22日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 037回「鸕坂河 渡る瀬多み この我が馬の」
鸕坂川(うさかがわ)には 渡る瀬がいくつも流れているので、 このわたしの乗る馬の 足がかきあげる水しぶきで、 着物がすっかり濡れてしまった。
- 2021年01月15日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 036回「雄神河 紅にほふ 娘子らし」
雄神河(おがみがわ)が 一面に赤く照り映(は)えている。 あでやかな少女たちが 葦付(あしつき)を採(と)るために。 瀬に立っているらしい。