まんれきブログ
越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 2020年10月07日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 020回「春花の うつろふまでに 相見ねば」

春花が 散り果てるまで 逢っていないので、 月日を指折り数えて、 いとしい妻は待っていることでしょう。
- 2020年10月04日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 019回「葦垣の 外にも君が 寄り立たし」

葦の垣根の 外でもあなたが 寄り立たれながら 恋い慕ってくださったからこそ、 夢に見えたのですね。
- 2020年10月02日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 018回「山吹は 日に日に咲きぬ うるはしと」

山吹は 日ごとに咲いています。 すばらしいと わたしが思うあなたのことが、 しきりに恋しく思われてなりません。
- 2020年09月30日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 017回「山吹の 茂み飛び潜く 鶯の」

山吹の 茂みを飛びくぐって鳴く 鶯の 声を聞いていられる あなたは、なんとうらやましいことか。
- 2020年09月27日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 016回「鶯の 来鳴く山吹 うたがたも」

鶯(うぐいす)が やって来て鳴く山吹ですが、 よもや あなたが手を触れないままに、 花が散ることはないでしょう。
- 2020年09月25日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 015回「鶯の 鳴き散らすらむ 春の花」

鶯(うぐいす)が 鳴いては散らしているだろう 春の花を、 早くあなたと手折って 髪に挿したいものです。
- 2020年09月20日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 014回「春の花 今は盛りに にほふらむ」

春の花は、 今を盛りと 咲きにおっていることでしょう。 手折って髪に挿す 手力があったらよいのに。
- 2020年09月17日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 013回「白波の 寄する磯廻を 漕ぐ舟の」

白波の うち寄せる磯辺を 漕ぐ舟が 櫂をしきりに動かすように、 絶えず恋しく思われたあなたですよ。
- 2020年09月13日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 012回「かからむと かねて知りせば 越の海の」

こうなると 前々から知っていたならば、 この越の海の 荒磯にうち寄せる波も 見せてやるのだったのに。
- 2020年09月11日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 011回「奈呉の海人の 釣する舟は 今こそば」

奈呉の海人たちが 釣りをする舟は、 今こんな時こそ 舟の棚板を威勢よくたたいて、 無理してでも漕ぎ出してくれればいいのに。