まんれきブログ
越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 2021年12月13日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 080回「大夫は 名をし立つべし 後の代に」

大夫(ますらお)たる者は 名を立てなければならない。 のちの世に 伝え聞く人も、 ずっと語り伝えてくれるように。
- 2021年12月05日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 079回「磯の上の つままを見れば 根を延へて」

海辺の岩の上の つままを見ると、 根を長く張っていて、 年を重ねているらしい。 神々しくなっている。
- 2021年11月26日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 078回「年のはに 鮎し走らば 辟田川」

毎年 鮎が躍(おど)るころになったら、 辟田河で 鵜をいっぱい使って、 川の瀬をたどって行こう。
- 2021年11月19日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 077回「紅の 衣にほはし 辟田川」

紅の 衣を色鮮やかに染めて、 この辟田川を、 絶えることなく わたしは訪れて眺めよう。
- 2021年11月12日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 076回「奥山の 八つ峰の椿 つばらかに」

奥山の 峰々に咲くつばきの名のように、 「つばらかに」 今日一日楽しくお過ごしください、 ますらおたちよ。
- 2021年11月03日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 075回「朝床に 聞けば遥けし 射水河」

朝の床(とこ)で 聞くと遠く遥かに聞こえてくる。 射水河を 朝漕ぎながら 唱(うた)う舟人の声だ。
- 2021年10月22日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 074回「あしひきの 八つ峰の雉 鳴きとよむ」

(あしひきの) 峰々のきじが 鳴き立てている 夜明けの霞を見ていると、 せつなく悲しいなあ。
- 2021年10月11日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 073回「杉の野に さ躍る雉 いちしろく」

杉林の野で はねまわるきじよ、 おまえは、はっきりと人に知られるほどに 声をあげて泣く 隠り妻(こもりづま)だというのか。
- 2021年10月01日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 072回「夜ぐたちに 寝覚めて居れば 川瀬尋め」

夜中過ぎに 眠れずにいると、 川の浅瀬伝いに、 聞く人の心もせつなくなるほどに 鳴いている千鳥よ。
- 2021年09月22日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 071回「もののふの 八十娘子らが 汲みまがふ」

(もののふの) たくさんの娘子たちが 入り乱(みだ)れて水を汲む、 寺井のほとりの かたくりの花よ。