まんれきブログ
まんれきブログ記事一覧
- 2023年09月10日日めくり万葉集ブログ-万葉からMANYOへ-
- 第8回 軍王の、山を見て作る歌(坂本信幸)

讃岐国(さぬきのくに)の 安益郡(あやのこほり)に 幸(いでま)す時に、 軍王(いくさのおほきみ)、 山を見て作る歌 霞立つ 長き春日(はるひ)の 暮れにける わづきも知らず むら肝(きも)の 心を痛み ぬえこ鳥 うら嘆(な)け居(を)れば […]
- 2023年08月30日日めくり万葉集ブログ-万葉からMANYOへ-
- 第7回 ほととぎすの鳴き声と名前と(藤原茂樹)

信濃なる すがの荒野に ほととぎす 鳴く声聞けば 時過ぎにけり 信濃奈流 須我能安良野尓 保登等藝須 奈久許恵伎氣婆 登伎須疑尓家里 (巻十四3352) 信濃の国にある須我の荒野に泣き始めたほととぎす その声を聞くと もう時は過ぎ去ってしま […]
- 2023年08月20日日めくり万葉集ブログ-万葉からMANYOへ-
- 第6回 うなぎの効用(藤原茂樹)

痩せたる人を嗤咲(わら)ふ歌 石麻呂に 我(われ)物申す 夏痩せに 良しといふものそ 鰻(むなぎ)捕(と)り喫(め)せ 巻十六3853 大伴家持 石麻呂殿に私がものを申そう 夏痩せに効果てきめんと云うことですぞ 鰻を捕っ […]
やすみしし 我が大君の 朝(あした)には 取り撫(な)でたまひ 夕(ゆふへ)には い寄り立たしし みとらしの 梓(あづさ)の弓の 中弭(なかはず)の 音すなり 朝狩に 今立たすらし 夕狩に 今立たすらし みとらしの 梓の弓の 中弭の 音すなり & […]
- 2023年07月30日日めくり万葉集ブログ-万葉からMANYOへ-
- 第4回 「をつ」ということば(藤原茂樹)

天橋(あまばし)も 長くもがも 高山も 高くもがも 月読(つくよみ)の 持てるをち水 い取り来て 君に奉(まつ)りて をちえてしかも (巻十三3245) 天橋文 長雲鴨 高山文 高雲鴨 月夜見乃 持有越水 伊取来而 […]
大和には 群山(むらやま)あれど とりよろふ 天の香具山(あめのかぐやま) 登り立ち 国見をすれば 国原は 煙(けぶり)立ち立つ 海原は かまめ立ち立つ うまし国そ 秋津島 大和の国は 舒明(じょめい)天皇(巻1・二) 〔現代語訳〕 […]
- 2023年07月10日日めくり万葉集ブログ-万葉からMANYOへ-
- 第2回 恋結び(藤原茂樹)

白たへの 我が紐の緒の 絶えぬ間に 恋結(こひむす)びせむ 逢はむ日までに (巻十一2854) 恋人同士が紐をむすび合うことを「恋結び」(2854)といった。解けないよう「真ゆすひ」(4427真結び)に結ぶ。すると、恋人が自分のものでいてくれる […]
- 2023年07月01日日めくり万葉集ブログ-万葉からMANYOへ-
- 第1回 巻一冒頭の雄略天皇歌(坂本信幸)

籠(こ)もよ み籠持ち ふくしもよ みぶくし持ち この岡に 菜摘ます児 家告(の)らせ 名告らさね そらみつ 大和の国は 押しなべて 我こそ居(を)れ 敷きなべて 我こそ居れ 我こそば 告らめ 家をも名をも 雄略天皇(巻1・一) 〔現代語訳〕 籠(かご)も、立 […]
高岡の万葉歌碑14「かたかごの花」-勝興寺 右側後方 https://t.co/8TOfTlYg5N #万葉歌めぐりの旅 かたかごの花を折り取りつつ、群生するその花とそのそばで水を汲む愛らしい乙女たちの姿を写し取った絵画的な歌である… — 家持くん […]
高岡の万葉歌碑13「ほよ(宿り木)」-勝興寺 本堂左 https://t.co/Q7RdmVeJpU #万葉歌めぐりの旅 この歌に詠まれている宿り木は、世界中の多くの文化に登場する象徴的な植物でもある… — 家持くん@高岡市万葉歴史館 […]