まんれきブログ
まんれきブログ記事一覧
- 2022年02月02日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 086回「藤波を 仮廬に造り 浦廻する」

藤の花で 仮小屋をふいて 浦めぐりをする 人とは知らずに、 海人だと見られているのではなかろうか。
- 2022年01月27日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 085回「いささかに 思ひて来しを 多祜の浦に」

ほんのちょっとと 思って来たのだが、 多祜の浦(たこのうら)に 咲いている藤を見たら、 一夜を過ごしてしまいそうだ。
- 2022年01月20日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 084回「多祜の浦の 底さへにほふ 藤波を」

多祜の浦(たこのうら)の 水底まで照り輝くほどの美しい 藤の花を、 髪に挿して行こう、 まだ見ていない人のために。
- 2022年01月13日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 083回「藤波の 影なす海の 底清み」

藤の花が 影を映している水海(みずうみ)の 水底(みなそこ)までが清く澄んでいるので、 沈んでいる石も 真珠だと私は見てしまう。
- 2022年01月06日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 082回「妹に似る 草と見しより わが標めし」

あなたに似た 草だと見た時から、 わたしが印(しるし)をつけておいた 野辺の山吹を、 いったい誰が手折(たお)ったのでしょうか。
- 2021年12月26日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 081回「ほととぎす 鳴き渡りぬと 告ぐれども」

ほととぎすが 鳴いて渡ったと 人が知らせてくれたけれど、 わたしはまだ聞いてはいない。 藤の花は盛りを過ぎてゆくのに。
- 2021年12月13日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 080回「大夫は 名をし立つべし 後の代に」

大夫(ますらお)たる者は 名を立てなければならない。 のちの世に 伝え聞く人も、 ずっと語り伝えてくれるように。
- 2021年12月05日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 079回「磯の上の つままを見れば 根を延へて」

海辺の岩の上の つままを見ると、 根を長く張っていて、 年を重ねているらしい。 神々しくなっている。
- 2021年11月26日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 078回「年のはに 鮎し走らば 辟田川」

毎年 鮎が躍(おど)るころになったら、 辟田河で 鵜をいっぱい使って、 川の瀬をたどって行こう。
- 2021年11月19日越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~
- 077回「紅の 衣にほはし 辟田川」

紅の 衣を色鮮やかに染めて、 この辟田川を、 絶えることなく わたしは訪れて眺めよう。