高岡市万葉歴史館
〒933-0116 富山県高岡市伏木一宮1-11-11
(とやまけん たかおかし ふしきいちのみや)
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まんれきブログ

まんれきブログ記事一覧

2022年06月29日
106回 大伴家持の長歌・その6~出金詔書を読んで~

…海行かば 水漬く屍 山行かば 草生す屍  大君の 辺にこそ死なめ 顧みは せじと言立て… …「海を行くのなら水浸しの屍、 山を行くのなら草むした屍をさらしても、 大君のそばで死のう。  矢わが身を顧るようなことはしない」と誓ってきた…   &nbs […]

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2022年06月22日
105回 大伴家持の長歌・その5~逃げた鷹を夢に見る~

…鷹はしも あまたあれども  矢形尾の 我が大黒に… …鷹はまあたくさんいるけれど、  矢形尾のわが大黒に…  鷹狩の歴史は古く、『日本書紀』仁徳天皇条に百済より伝わったという記述があります。その当否はともかく、古代では天皇をはじめとする貴族の遊びとして盛んに […]

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2022年06月15日
104回 大伴家持の長歌・その4~「立山の賦」~

  …すめ神の うしはきいます  新川(にひかは)の その立山に… …国の神が鎮座されている  新川郡のその名も高き立山には…    富山県南東部に延びる北アルプスの連峰が立山です。大汝山・雄山・劔岳などの3000m級の山々が連なり、雨晴海岸から眺め […]

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2022年06月08日
103回 大伴家持の長歌・その3~「布瀬の水海に遊覧する賦」~

  …あり通(がよ)ひ いや年のはに  思ふどち かくし遊ばむ 今も見るごと …通いつづけてずっと毎年、  気心知れた仲間同士、こうして遊ぼう。今見ながら楽しんでいるように。  布勢の水海とは、現在の氷見市仏生寺川流域に広がっていた潟湖のことです。江 […]

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2022年06月01日
102回 大伴家持の長歌・その2~「二上山の賦」~

  …神(かむ)からや そこば貴(たふと)き  山からや 見が欲しからむ… …この山の神性ゆえにあんなにも貴いのだろうか、  山のもつ品格のせいで見たくてならないのだろうか…    高岡市と氷見市にまたがる二上山(ふたがみやま)。標高274メートルと […]

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2022年05月25日
101回 大伴家持の長歌・その1~弟を哀しむ~

  …はしきよし 汝弟の命(なおとのみこと)  なにしかも 時しはあらむを… …いとしいわが弟よ、いったいどういうことだ、  死ぬべき時もいつだってあろうに…    今回から10回にわたって、越中万葉の中から長歌の名歌を取り上げます。  大伴家持は天 […]

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2022年05月17日
100回「玉桙の 道に出で立ち 行く我は」

(たまほこの) 道に旅立ちして 行くわたしは、 あなたの治績を 背負って行こう。          

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万葉植物の世界ちらし表
2022年05月11日
春の特別企画展「うるわしき万葉植物の世界」プレ講座~坂本信幸館長講座「『日めくり万葉集』を読む」より~

 令和4年4月15日(金)に春の特別企画展「うるわしき万葉植物の世界」のプレ講座として開催された坂本信幸館長の学習講座「『日めくり万葉集』を読む」第1回「万葉歌と植物」の一部です。

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2022年05月07日
099回「しなざかる 越に五年 住み住みて」

(しなざかる) 越の国に五年 住み続けて、 立ち別れるのが 名残(なごり)惜しい今夜であることよ。          

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2022年04月30日
098回「石瀬野に 秋萩しのぎ 馬並めて」

石瀬野で 秋萩を踏み散らし、 馬を並べての 初鳥狩もしないで 別れなければならないのか。          

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